街中の看板やインターネットサイトなど、身の回りの様々な場所にロゴは存在しています。ロゴは、企業などの団体から、個人まで様々な場所で使用されており、自分で作成することもできます。しかし、いい加減な方法で作成してしまっては、意味がありません。
却って悪いイメージを与えかねません。ロゴ作成のポイントと、ひらがなを使ったロゴについて紹介します。
イメージを決めるロゴ
ロゴは、ただあればよいというものではありません。ロゴは、企業や個人など様々な人が活用していますが、そのロゴを掲げる相手のイメージを決める非常に重要なものです。ロゴには、文字や絵などがデザイン化されています。
人の印象に残りやすいもので、デザイン次第で人に与える印象は大きく変わります。可愛らしいデザインのロゴを作成しているのに、売り出している商品が機能性を重視した機械的なデザインなものの場合、ロゴと商品との間でイメージがちぐはぐになってしまいます。
これでは、ロゴが効果的に仕事をしません。どのようなイメージを与えたいのかを考えてロゴを作成することが重要です。
ターゲットを決める
効果的なロゴを作成するためには、ロゴのデザインをしっかりと考える必要があります。まず、ターゲットを明確に定めることがポイントです。企業のロゴを作成するのならば、商品を購入する人、サービスを利用する人がターゲットになります。
ブログや雑誌のロゴの場合、購読者がターゲットとなります。その商品を利用する人、購読者がどのような人なのかがわかれば、ロゴのデザインの全体的なイメージが決まるでしょう。ターゲットが若い女性ならば、可愛らしいデザインに、年配の男性ならば落ち着いたデザインにするとよいです。
モチーフやテーマを決める
ターゲットが決まったならば、テーマやモチーフを決めます。いきなり決めることは難しいですが、ターゲットから連想される言葉をモチーフやテーマにすると、わかりやすいデザインとなるでしょう。ターゲットから連想される言葉を、思いつく限り書き出していきます。
その中から、使うことができる言葉を選び、モチーフやテーマとするとよいです。
アイデアを描きだす
テーマやモチーフが決まったならば、アイデアをどんどん書き出していきます。はじめからひとつのデザインを推敲する必要はありません。思いつく限りのアイデアを出し、その中から推敲するものを決めることが次の手順です。
最初から、デザインを決定しようと描きだしても、考えがまとまっていないので納得のいくデザインができません。そのため、思いつく限りを描きだすことが必要となります。アイデアはラフスケッチで構いません。また、描きだしたアイデアを組み合わせてもよいでしょう。
イメージに最も近いもの、気に入ったデザインのものを、描きだしたアイデアの中から選びます。
清書する
大まかなデザインが決まったら、最後に清書の段階に入ります。手書きで清書をしてもかまいませんが、パソコンのロゴ作成の専用ソフトやiphoneのロゴ作成のアプリなどを活用すると、手軽にきれいに清書することが可能です。
線を整え、配色を決めていきます。清書したらロゴのデザインは完成です。
独自性のあるロゴを作る
ロゴのデザインを作成する際には、いくつかの注意点があります。そのひとつが、独自性のあるロゴを作るということです。有名企業のロゴの模倣はしてはいけません。商標登録に引っかかる可能性があるほか、模倣したデザインのロゴでは、明確に伝えたいイメージが伝わらない可能性が高いからです。
有名企業のロゴを模倣したロゴは、結局のところ、模倣先の企業のイメージしか抱かれません。ロゴを見た人は、結局有名企業を連想して、自社を連想してくれないでしょう。ロゴの意味がなくなってしまいます。また、どこかで見たようなデザインのロゴは、誰かに模倣された場合、すぐに埋もれてしまう可能性があります。
しかし、模倣したものではなく、独自性のあるデザインならば、一線を画すデザインとして残り続ける可能性が高いです。ロゴのデザインを有名にしたいと考えて、流行のデザインを取り入れる人もいますが、あまり良い手段とは言えません。
流行のデザインというものは、その時は注目を浴びるかもしれませんが、流行がすたれると同時にロゴに注目が集まらなくなります。長く使い続けることはできません。これらのことから、独自性のあるロゴを作るということは重要です。
汎用性のあるロゴを作る
ロゴのデザインを作成する際には、様々な使用シーンを想定することが必要です。新聞に掲載することもあれば、小さなキーホルダーの一部に印刷すること、大きな看板に印刷すること、テレビのコマーシャルとして短時間放送されることもあるでしょう。
そのいずれの使用シーンにおいても、見る人に伝わるデザインとしなければなりません。色を多用しすぎてしまうと、小さく印刷するとデザインがつぶれてしまう可能性もあります。どのような場面でもわかりやすい汎用性の高いロゴを作ると、それらの悩みは解決可能です。
モノクロでも伝わるロゴを作る
ロゴは、必ずしもカラーで印刷されるとは限りません。また、すべての人が色を認識できるわけではありません。誰にでも伝わるように、モノクロでもわかりやすいデザインを作るということも重要です。
ロゴの種類
ロゴは、大きく3つの種類に分けることができます。ひとつがアイコンパターンであり、ロゴにイラストだけをデザインしたものです。イラストだけなのでわかりやすく、かつロゴを見ただけでブランドを認識してもらうことができます。
ふたつ目がタイポグラフィパターンです。文字のデザイン自体がロゴになっているもので、使用するフォントやスタイルによって大きく与えるイメージを変えることができます。文字なので、文章で伝えたいことを伝えることができるという点もメリットです。
三つ目が、イラストと文字を組み合わせたものです。
文字が与えるイメージ
文字を使用するロゴは様々あります。日本にはひらがなとカタカナ、そして漢字の三種類の文字があり、それぞれどの文字を使用するかによって大きく与えるイメージを変えます。漢字は堅くてまじめな印象を見る人に与える文字です。
誠実さや信用度の高さを伝えることができるので、ロゴでは多く使用されます。カタカナは、外来語を伝える際に役立つという意味以外に、文字に躍動感を与え、ニュアンスを軽くするという効果があります。軽やかなイメージを与え、深刻さをなくします。
ひらがなは、読みやすく、読む人に親しみを与えることができる文字です。子どもでも読むことができ、距離感を縮め、暖かさを表現することができるという点が特徴といえます。
ひらがなを使ったロゴ
ひらがなを使ったロゴは、様々な場面で役立ちます。柔らかさや親しみを与えることができ、幅広い年齢層をターゲットにする際に有効です。女性らしいメージを与えたい場合をはじめ、洗練されたイメージ、優しさを伝えたい場合に使うとよいでしょう。
ひらがなだけで作られたロゴは、配色や文字の間のバランス、フォントなどによってイメージを大きく変えることができます。店名や組織名をしっかりと伝えたい場合に、よく使われるロゴタイプです。ひらがなとイラストを組み合わせたロゴは、幅広いイメージを伝えることができます。
イラスト部分で、おおよそのイメージを伝えることができるので、ひらがな部分はわかりやすくすることがポイントといえるでしょう。
ひらがなを使ったロゴを作ろう
ロゴは、手順とポイントを守れば、素人でも作成することが可能です。アイデアを導き出して作り上げたロゴデザインは、汎用性も高く、人の印象に残るものとなるので、ずっと使い続けることができます。ひらがなは、ほかの文字に比べて、人に対して優しく 暖かで、親しみやすさを伝えることができます。
幅広い年齢層に効果的な文字なので、ひらがなを使ったロゴ作成も視野に入れてうまく活用してみてはいかがでしょうか。